MURO / DIGGIN'ICE '96 (CD)

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bob_1106review.jpg 当時の日本のクラブシーンにおいて、ミックステープというものを根付かせたシリーズといっても過言ではないでしょう。特に96は個人的にも思い入れのある作品。本当に嬉しい再発なのです。丁寧かつ繊細なミックスと、タイトル通り涼やかでチリンな選曲。また「掘る」という文化を後世へと伝えたのもMURO氏のこのシリーズにおける大きな功績の一つではないでしょうか。ジャンルを超えて「DJの教則本」となりえる逸品です。MURO氏のシリーズは他にも色々と再発がかかっているみたいです。擦り切れて聴けなくなったミックステープをお持ちの方はこれを機会に買い直すのも良いかと思いますよ。DJなら必ず一聴あれ!

PETER BJORN AND JOHN / GIMME SOME (CD&LP)

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bob_1105review.jpg 21世紀においてスウェディッシュポップが死んでいない事を証明したトリオ、PETER BJORN AND JOHN。通算6枚目となる本作は、今までで最高とも言えるキラーチューン満載の快作です!誰もが踊れるトロピカルチューンから、通な連中をも唸らせるひねくれポップ、果ては中期ASHあたりを思わせるストレートなパワーポップまで。こりゃやばい。久しぶりに勃ちました。やはり僕は元気な曲調が好みです。春先のドライブにどうぞ~。

STROKES/ANGLES (CD&LP)

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bob_1104review.jpg 100回突破だー。わーいわーい。バックアップしてくれている皆様が居てこその100回です。本当にありがとうございます!さて、レビューです。今回は話題沸騰中のストロークスの4thアルバム「Angles」です。いや~本当に久しぶりのドロップです。で、音の方もシングルを聴く限りでは期待値マックス!初期の名曲「Lastnite」を思わせるシャッフル・ビート「Undercover of Darkness」は、ラブバズでもヘビロ必至ですね。お帰りなさい、これがストロークスです。無駄は一切無し、初期衝動のままに感じた事を音にする。ロックンロールはこれで良いのだ。

TENNIS / CAPE DORY (CD&LP)

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bob_1103review.jpg UNDERWATER PEOPLESからのデビュー作も話題だったビーチポップ夫婦デュオ、TENNIS待望の1stアルバムがFAT POSSUMEよりドロップ。50s~60sアメリカンオールディーズマナーな歌メロとビーチポップ以降のジャングリーサウンドの融合が非常に心地が良い。古き良きティーンアイドル達のフレーバーとロマンティシズムが今ここに蘇ります。涙腺爆発必至の奇跡的名曲「MARATHON」も収録の名盤。DJで中期ビーチボーイズに繋ぎたくなるアーティストですね。

HIROSHI FUJIWARA / IN DUB WITH LUV (CD)

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bob_1102review.jpg 思春期に誰もが必ず一度は耳にするであろう彼の名。名作、「CLASSICAL DUB CLASSICS」から約5年振りとなる藤原ヒロシ名義の待望のニューアルバムが遂にドロップ。クラシカルなピアノインスト、リラクシンなアコースティックが心地良い。ディープダブ~メロウグルーヴを極めた氏ならではの極上の全10曲です。更に、ステッカー&香料エッセンス封入の真空パック仕様というこだわり。大人の男のたしなみ的な一枚。高級キャバ嬢とアフターしたいなら鞄にこれ!クラブでお持ち帰りするなら右手にこれ!女性を口説くなら車内にこれ!絶対これ!

CHABE / SIX PACK FOR KIT GALLERY (10")

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bob_1101review.jpg 実に2年振りとなるソロ作は"CHABE"名義でのファーストリリース、洒落た10インチ仕様。CGFで魅せたエネルギッシュなパンクロックと相反して、今回はしっとりとしたインディーダンスポップ。いかにも「らしい」サウンドと感じました。オリジナル3曲に加え、カヴァー曲も満載。中でもVELVET UNDERGROUNDの"AFTER HOURS"はピカイチ。この曲がカヴァーされてるってだけでにやけてしまう人も多いはず。ジャケットも1枚1枚本人の手作りだそうで、こう言った所にもチャーベ氏のこだわりを感じますね。お薦めです。

neco眠る / ボーイズ (DVD)

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bob_1008review.jpg大阪のインスト集団、neco眠る。2009年7月から12月までに行われた、地元大阪やフェスでのライブ映像、果ては結婚式での演奏模様など(笑)ほぼ全てのステージにその他のおまけ映像を収録。時折、何気なく出演しているゲスト陣も豪華です。シビアに楽曲の構成を突き詰めていく足し算型というよりは、引き算型である。最小限での表現力、息の抜き方が非常に旨いバンドだと僕は思います。今から曲を作りたいって人にもお勧めです。足し算は出来ます。難しいのは引き算なのです。

ROXY MUSIC / S.T. (CD&LP)

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bob_1007review.jpgオヤジたちが喜ぶと言えばこのバンドでしょう!ブライアン・イーノ、ブライアン・フェリー、フィル・マンザネラにアンディ・マッケイが在籍していたという、伝説的な70's プリミティブ・グラムロックバンド。72年当時に既にアンビエント~ミニマルサウンドに、カントリーロックの導入を試みたイーノの奇才ぶりには頭が下がる一方。デビュー作にして奇跡のアルバム。先人たちの輝かしい歴史を若い世代の人達にも是非、知って欲しいです。昔があって今がある。これとても重要なのらよ~!!

LALI PUNA / OUR INVENTIONS (CD&LP)

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bob_1005review.jpg エレクトロニカ・ポップの金字塔LALI PUNA。およそ6年ぶりとなるフルアルバム!今や説明不要のジャーマンエレクトロニカユニット。限りなく透明でセンシティブなメロディーは相変わらず秀逸です。今回はなんと高橋幸宏もゲスト参加と言う事で!こりゃ〜「最近のロックときたら...」とネガティブ発言連発している親父達も(俺を筆頭に)耳の穴かっぽじって超必聴な訳ですよ(笑)ラブバズ初期は俺もセレクトしてたんですけどねぇ...またここら辺も再度いじり倒してみようと思います(チンチンばりにね...ふふふ)。

MOTION CITY SOUNDTRACK / MY DINOSAUR LIFE (CD&LP)

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bob_1004review.jpg日本でも人気のあるUS産エモ・ポップバンドの初メジャーアルバム。相も変わらずな絶品美メロ&コーラスワーク。前作を凌ぐドライヴンでエッジの聴いたギターワーク。本当に...最高です!西海岸の砂浜の匂いが漂います。最近はパンク/パワーポップ勢が一時の勢いを取り戻しつつあります。一周すれば、基本マナーのロックに回帰するもんです。僕も何回も回帰→脱線→再回帰を繰り返していますからね(笑)春先のドライブの共には最適~!

MMM / パヌー (CD)

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bob_1003review.jpg曽我部恵一氏も大絶賛の女性シンガーソングライター、ミーマイモー。kitiレーベルより晴れてデビューアルバムをリリースしました。浮遊感たっぷりでヘロヘロなアシッドフォーキーサイケ。全体的に余計なアレンジメントは一切省いている楽曲作りが多いはずなのだが、聴き手に与えるインパクトは極めて濃厚で重厚である。それはひとえに歌詞の内容であり彼女自身の独特の歌声の賜物であろう。個人的には「日本版NICO」と呼びたいです。だって...曲のタイトルが「ゲロ吐く時の歌」ですからね(笑)完璧に僕好みです!

巨人ゆえにデカイ / たてもの (CD)

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bob_1002review.jpgいかにも大阪地下最前線。バンド名も大阪ノリですね。何といってもドラマーの暗黒の騎士さんはKING BROTHERSやDMBQを渡り歩いて来た強者であり極者な訳で、これがデビューアルバムか...と思う程に独特の世界観を築かれています。PUSSYGALORE+BOREDOMS的なロウファイ・ハードコアサウンドは「聴く人が聴けば」発狂物の絶品です。まさに「好奇心は永遠なり」と言った感じでしょうか(笑)オススメです(一部の人に限り...)。

WEEZER / RADITUDE (CD&LP)

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bob_1001review.jpgいやー、まさかの新譜リリースです。また暴走してんじゃなかろうか?と不安に感じましたが、そんな不安は聴いた瞬間に消し飛びました。M-1から意表をつくモータウンビート!THE JAMの「悪意と言う名の町」をパロったイントロのギターワークには誰もがやられる事間違いありません。その他の曲も良い。様々と実験的な試みを取り入れつつ、往年の「泣き虫シンガロング」的なウィーザーアンセムの嵐で攻め立ててくれます(笑)贅沢を言えば、もう二つだけアンセムソングがあればグリーンアルバム超えは確実でしたが...(要はそれだけ毎回期待値の大きいバンドなんでしょうね)。それでもやはり今回のアルバムは「めちゃかっけー!」のでオススメです!

MICHAEL JACKSON VS THE DRASTICS / MJ A ROCKER

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bob0912_review.jpgシカゴベースのルーツ〜ダブバンド、THE DRASTICSがマイケルジャクソンの誕生日を記念して発表したトリビュート。名曲"I WANT YOU BACK"や"BILLIE JEAN"を、近頃熱い波の押し寄せて来ているスキンヘッド・レゲエにアレンジ。映画"ROCKERS"をパロったジャケットのセンスも漢にはたまらない一品。個人的には、M3の"DON'T STOP TILL YOU GET ENOUGH"がおすすめです!

THE CRIBS / IGNORE THE IGNORANT(CD&LP)

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bob_0911review.jpg久しぶりに名前を聞いて「まだ頑張ってるんだなぁ」と、何故かリスナー側の自分が元気づけられました(笑)約2年振り、ジョニー・マー加入後初のアルバムがドロップ。音の方は相も変わらず青春の苦味をたっぷり含んだ、甘くも刺々しいギターロック。1曲目の「WE WERE ABOUTED」はシングル以上の名曲です。個人的には今回は歌詞に力が入ってるなと...そんな意味でも星3つです。歌詞の内容がメロディーをより良い物にする事実。これはとても大事な事です。みなさんもヒマな時は辞書を引いて歌詞を調べてみましょー(笑)

HANDSOMEBOY TECHNIQUE/DISCOMMUNICATION BREAKDOWN (CD)

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bob_10.jpgハンサムボーイ・テクニークの新譜がリリース。内容はというと、様々なアーティストのリミックスや彼のオリジナル曲を様々なアーティストがリミックスした音源集といった感じで、ベスト盤のような集大成アルバムになっています。全て通して聴いてこの統一感、流石のひと言。M-1のカジヒデキとの新曲が甘酸っぱくてなんとも言えません!

AKIKO / HIT PARADE-LONDON NITE TRIBUTE- (CD)

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bob0908.jpgジャズボーカリストAKIKOによるロンナイトリビュートアルバムがリリース。小西康陽や須永辰緒などの大御所から、ラブバズでもおなじみの松田"chabe"岳二まで幅広 いプロデューサーのもと、毎週ロンナイに通っていたという彼女が自身のルーツに立 ち返った作品です。やはり原点回帰は大事だと思わされる。CUBISMO GRAFICO FIVE演 奏M2「BREAKWAY」がオススメです。

CORNERSHOP / THE ROLL OFF CHARACTERISTICS (7")

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bob0907.jpgラブバズと言えばコーナーショップ、コーナーショップと言えばラブバズ(これは言い過ぎですが...)。ひさしぶりに嬉しいリリースです。毎回アプローチの違う曲が多いですが、今回はあの激アンセム「BRIMFUL
OF ASHA」直系のクラブロック!(泣)やはりこうでなくては!さあ、皆で踊りましょう!

YEAH YEAH YEAHS / IT'S BLITZ! (CD & LP)

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NYが生んだ最強トリオ、ヤーヤーヤーズの新作がリリース。今回は、過去に彼らがアプローチしてきたサウンドへの自己回答とも言うべき作品に仕上がっています。ニックのヴィンテージシンセ、アープは打ち寄せる波のように聴き手に襲い迫り、ジョイ・ディヴィジョンやカーズあたりを彷彿させるGOODアルバムです。良い意味で安定感が出ましたネ。